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2004年 11月 01日
上手いなぁと思った今夜のストーリー。悲惨な内ゲバたる油小路の事件を、特に近藤と甲子太郎の関係を、ああいう物語でまとめるとは。
三谷さんは本当にあった(と言われていること)を巧みにストーリーに組み込むんだよね。「史実と違う」というのは、実は出来事の背景や理由の解釈が独特だと言うだけで、意外と「事件」そのものは実際にあったことを取り入れたりしてる。 たとえば、甲子太郎が実際に殺害された時、彼はあまりにも無防備だったんだよね。それがなぜなのかという話があるんだけど、その辺も今回の三谷脚本を見たらなんだか納得してしまった。こういう解釈がもしかしたら正しいのじゃないかってことすら思ったりして。 大体斉藤が脱走した時点で甲子太郎側には計略がばれたことが予想できるはずで。それをなぜ彼は護衛もつけずに、たった一人で、近藤の別宅まで行ったのか。今回のストーリーのようなことだったら、なんだかそれもわかるような気がしません? ★★★ 今まで、誰かが死んでゆくストーリーは、そこに土方が絡むことが多かったのだけど。観柳斎、そして今回の伊東甲子太郎と、むしろ最近は近藤がストーリーの核につながることが多くなってる。そうすると相対的に土方が目立たなくなるんだよね。この物語における「非情に自らを追い詰める土方」というのも自分は好きなので、彼がもう少し出てきてくれればとも思ったりするのだけど。 ★★★ 甲子太郎が静かに去っていった前半。そして後半は平助の最後。 殺陣で重要キャラが死ぬと言うのは、考えてみるとこの新選組では初めてじゃなかったか?。(自分の見てない「芹沢の最後」がどうだったかというのがあるけど。) そして、最後に見せた平助の迫力。永倉と見せた剣のやり取り。 沖田を絡めて、近藤を最後の最後に現場に向かわせるストーリーの持って行きかたも上手かったし。 ★★★ いわゆる「内ゲバ」的物語は一応これで終わり。来週からは新選組が歴史の流れに巻き込まれてゆくストーリーが展開し始めるはずなんだけれど。 ここ数週、香取君が良くなってきてるなぁ。それと優香さんがなんだかいい。ヒロイン役がいないこの大河で、結果的に一番印象に残ってしまう女性役かもしれないなと(短期出演では、お初とか明里とかよかったですけれどもね。)
by ktysh
| 2004-11-01 01:29
| 新選組
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