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2004年 10月 19日
(放送日から一週間以上も経ってしまい、時期を逸した感はありますが、とりあえず書いておきます。)
今回は「御陵衛士分離」という歴史の流れを追ったストーリー。と言ってもそれは「新撰組内部」の歴史なのだが。 三谷さんはやはり歴史の流れを追って書いてゆくよりも、一話で完結するようなタイプの物語の方が得意なのかなと。後半に沖田と平助の会話という「見せ場」は作ってはあったのだけれど。 その沖田。彼自身を主役に据える方法ではなく、その時主役になっている隊士に絡ませることで「沖田像」を浮かび上がらせる、そういう手法をとってるように思えてしまう。沖田が自らの「死」を意識し始めたことで、その絡みががぜん「深み」を増してきているように感じる。 永倉と斉藤が甲子太郎と飲み明かしたというエピソードは確か事実だったよなぁ。と思い調べると、そのとおり、慶応三年正月に何日にもわたって酒宴を開いてるのだ。前にこの話を知った時、永倉斉藤伊東という組み合わせは変だなと思ったのである。それが今回のドラマを見てようやく気付いた。伊東が御陵衛士側に二人を引き込もうとする下工作だったのか。 余談だが、この件で斉藤永倉の二人が近藤から謹慎を命ぜられたというのも本当にあった事だとか。 佐々木に連れられて捨助登場。捨助が登場するとどーもコメディに走るなぁ。「帰れ!」に大笑い。さらに続けて八嶋観柳斎の「ぷりーす ごー ほーむ」なんで、今週はこのままコミカルモード突入かと要らぬ心配(笑)。その後の伊東と腹心たちの会話で元の流れに戻って一安心。伊東はもちろんだけど、加納あたりもいい役者さんだなと。今回、脇にもいい役者が多いよなと思ってしまうんだけどね。 その加納で思い出したこと。伊藤派の重要人物はむしろ篠原や三木三郎だと思うのだけれど。このドラマで加納が多用されるのは、最後の近藤処刑への伏線かなと。そんな風に思ったりして。 今回平助ともにある意味主役といえる伊東。自らに刃を向けて永倉らを脅すシーンの迫力もすごかったけれど、近藤らとの交渉の後 「すべては思いのままだ」 とつぶやくシーンは強く印象に残った。短いカットだったのに。 順番は前後するけれど、番組の出だし、深雪太夫が死んでしまう。思ったのだが、演出的にそのことが見ている側にわかりづらかったのではないだろうか。自分は彼女が死んでしまうことを知っていたので場面をすぐ理解できたが、それを知らない人はどうなんだろうなと。 それにしても島田さんは泣いてばかりだなぁ(笑)。
by ktysh
| 2004-10-19 00:00
| 新選組
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